Modern Vidro(モダンビードロ)について
Modern Vidroという名称は2018年の夏に私が考案した造語です。「現代的な」とか「最新の」を意味する英語のModernと、「ガラス」を意味するポルトガル語のVidroを組み合わせました。ビードロというのは江戸時代から明治時代前期に作られた日本製のガラス、つまり和ガラスの略称です。その和ガラスの中に須賀川ガラスというものがあるのですが、私は修業時代から無色透明ではなく淡黄色の鉛ガラス器である須賀川ガラスの色合がとても美しいと感じていました。日本の気候風土や日本人の肌の色などを考慮すると、無色透明なガラス器より淡い色味のあるガラスの器の方が日常生活に馴染むのではないかというのが私の考えです。現在、スキ(透明なガラス)の代わりに用いているのが「アメ色」という淡黄色の原料です。現代を生きている私の感性を込めて作ったガラス作品にどこかアンティークっぽい雰囲気があるのは、須賀川ガラスをはじめとした和ガラスに魅了されているからなのだと思います。そういうことで私が制作したガラス作品をModern Vidro(現代の和ガラス)と名づけることにしました。
平田將人
ABOUT Modern Vidro
Modern Vidro is a handcrafted blown glass work with an original design by Masato Hirata.
It might sound a little strange, but Modern Vidro is a term I coined in the summer of 2018. It is a combination of the English word Modern, meaning ‘contemporary’ or ‘up-to-date’, and the Portuguese word Vidro, meaning ‘glass’.
Masato Hirata