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執筆者の写真平田將人

15年くらいほったらかしだった倉庫を片づける。

更新日:2019年2月25日

今まで全く手つかずだったという訳ではないのですが、助手をしてくれていた女の子が居る時に、ガラスの原料のバッチを整理する大掛かりな片づけをしたことはあるのです。当時はガラスの原料屋さんがとても強気でして、1色につき最低300kgは仕入れなければならず、一度注文すると原料がどんと場所を取っていました。


また色々な工具や資材なども仕事を続けていくにつれ増えてきますし、一人になってからは自分の中で適当な理由をつけては片づけを少しずつ後回しにしていました。数か月単位ならまだしも、何年も手つかずでいると流石に億劫になり、ずるずると時が過ぎていきました。


振り返りますと、2004年頃は展覧会の回数が一気に増え始め、また思わぬ賞をいただいたりもしました。結果、年間の作品制作数がMAXになり、作品のバリエーションが増え、大げさに言えば私の作家人生の中で第一次黄金期を迎えていたといえます。忙しいのと疲れから倉庫の事などまた今度って感じでしたね。


実は昨年の今頃も少しは片づけたのです。ガラスの原料の入っている紙袋が、湿気でぱんぱんに膨らんでいたのです。もう何年も前から袋が所々破れて、中からバッチが飛び出していました。流石の私もこの状態を何とかしなければと、やっと重い腰を上げて原料だけはきちんと整頓しておきました。


作業を進めていくにつれ、思わぬ物が出てきたりします。今日こうして記事を書こうとした切っ掛けになったのも、当時を思い起こさせる物が次から次へと出てきたからです。15年前に助手と一緒に倉庫を片づけた時と同じ様に、少しづつではありますが整理整頓しています。何となく倉庫に神聖なな空気が流れだした感じがします。そして工房全体が整然とした15年前の姿に戻る時、より充実した作家活動が始まるのではないかと思っています。





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